吉川英治 「三国志」1~8巻 講談社 吉川英治歴史時代文庫 1989年発行

~組織論やリーダー論につながる三国志~

 私にとっての一冊は、全8巻の「三国志」(一冊ではない)です。今ではゲームや漫画などで有名ですが、もとは中国の「三国志演義」を題材とした吉川英治の歴史小説です。
 当時は、そのスケールの大きさと様々な人物が織り成す人間模様、そして運命的な展開や結末などに導かれ、時間を忘れて読みふけっていました。現在にも通じる組織論やリーダー論への含蓄のある示唆も多く含まれています。一度読まれてみることをお勧めします。

(リハビリテーション学部 江西一成)

フィリップ・キンドレッド・ディック (訳/浅倉久志) 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 ハヤカワ文庫 1977年発行

 逃亡してきたアンドロイドを賞金稼ぎが追うというのがあらすじです。アンドロイドというと、スマートフォンのOSが思い浮かびますが、ここでのアンドロイドは人造人間です。
 「人間と人工知能の違い」や「人間とは何者か」という問いを突き付けられる小説です。
 また、1982年に公開された映画『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)の原作でもあるので、映画と合わせて読むことをおススメします。ジャンルでいうとSFの中のサイバーパンクといわれることもあるようですが、サイバーパンクが登場・流行したのは80年代なので、非常に先駆的な作品ともいえます。

(経営学部 天野圭二) 

百田尚樹 「海賊とよばれた男」上・下 講談社文庫 2012年発行

 20187月、出光興産と昭和シェル石油の経営統合が実現した。創業家は「人を大切にする」という創業理念を守り抜くことをお願いしたと聞く。これを知ったときに思い出したのが本書です。ひとりの創業者の熱い想いが企業を生み、仲間が集まり、時代に合わせて統合しさらに発展する。小説の中の出来事の続編を現実世界でも垣間見る思いがしました。あなたに勇気と、経営、経済に関する知恵を与えてくれます。漫画化も映画化もされています。

(リハビリテーション学部 飯塚照史)

デール・カーネギー (訳/山口博) 「人を動かす -新装版」 創元社 1999年発行

 1936年初版刊行以来、歴史的ベストセラーとなっている デール・カーネギー著 『人を動かす』 は人づきあいの根本原則を実例豊富に説き、時代を超え読み継がれる普及の名著です。自己啓発書の原点と言っても過言ではないかも知れません。取り上げられている原則はどれも簡単で分かり易く心に残ります。読みものとしての面白さ、そして読み終える頃には「私もできる!」と思えるところにその魅力があると思います。 おすすめの一冊です。

(経営学部 安西 由美江)

ブライアン・L.ワイス (訳/山川紘矢) 「前世療法-米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘」  PHP文庫 1996年発行

 30歳の頃、「人生を時計に例えると、あなたはまだ朝の10時よ。まだまだ時間はあるの。」と恩師に言われ、そしてこの本を勧められた。人生を72歳の寿命だとして、24時間に換算してみると、大学生のみんなは、まだ午前7時。朝飯前。やっと起きた人もいるかもしれない。それに人生今や72年より長い。                                                 これからどう過ごしますか。ワクワクしてきませんか。

(リハビリテーション学部 林原千夏)

柳田國男「遠野物語」 筑摩書房『新編柳田国男集 第1巻』所収 1978年発行

 柳田國男が明治43年(1910年)に発表した岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集である。オクナイサマ、オシラサマ、ザシキワラシ...大学時代京都で学んだ私は地方の文化に興味を持ち、土地に纏わる伝承料理・祭り・民話を実際の目で味わうべく、青春18切符を乗り継ぎ旅した、きっかけの書籍です。是非とも学生の間に書籍に触れ、旅をしてもらいたいものです。

(経営学部 傍嶋則之)

童門冬ニ 「小説 上杉鷹山」上・下巻 学陽書房 1983年発行

 私が教壇に立ち7年ほど経った頃、先輩から薦められたのがこの二巻の本でした。勿論、鷹山は知りませんでしたが、私が育った吉良町の吉良家と米沢市の上杉家との姻戚関係があり、早速、読んでみました。
 鷹山は、上杉家の養子として未知の地に入り、人の心を掴み、藩の立て直しをし、さらに、人として深い愛情を持ち合わせた鷹山の人間性には心打たれるものがありました。一読する価値は充分あります。また、鷹山の師でもある細井平洲の出身地で教鞭をとるのも不思議な縁を感じています。

(経営学部 加藤幹根)

ダグラス・ラミス 「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」 平凡社 2000年発行

 いま、私たちはどんな現実世界を生きているのか、どう生きるべきか、悩んでいる人にもとくに悩んでいない人にもおすすめの一冊。タイトルを見ると経済成長に関する書籍と思いがちだが、扱っているテーマは環境、平和、民主主義、原発など様々である。本書は、各テーマにおいて世の中で「常識」と言われる考え方が、実際のところは現実離れしたものであり、現実にあった考え方を常識にする必要があることを教えてくれる。

  (経営学部 髙崎義幸)

大村はま白寿記念委員会編 「かけがえなきこの教室に集う-大村はま白寿記念文集」 小学館 2004年発行

 新米教師時代の私は、生徒に敬意を払うこともなく、上から目線であった。本書を手に取り、その中身にのめり込んだものだ。「子どもを侮ってはいけない。......。本当はとてもかなわない。」という、教えながら教えられるの精神は、今も息づく教室、生きて活動する教室、遙かな未来にも確かにともり続けている教室を実現する。教師は与え続け、生徒は求め続ける。一つの教室に集う喜びと誇りに満ちた日々。私を熱くさせた一冊である。

(経営学部 髙須博)

スーザン・バーレイ  (訳/小川仁央) 「わすれられないおくりもの」 評論社 1986年発行

 絵本が大好きで、特別支援学校で子どもたちにたくさんの本を読んで聞かせていました。もう、30年以上も前のことになりました。これもその1冊です。「死」について、「生きる」ことについて、また、「伝える」こと、「つなぐ」ことについて・・・ たくさんの大切なことを教えてくれます。

(経営学部 小川純子)