ブライアン・L.ワイス  〔訳〕山川紘矢  「前世療法-米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘」  PHP文庫 1996年発行

 30歳の頃、「人生を時計に例えると、あなたはまだ朝の10時よ。まだまだ時間はあるの。」と恩師に言われ、そしてこの本を勧められた。人生を72歳の寿命だとして、24時間に換算してみると、大学生のみんなは、まだ午前7時。朝飯前。やっと起きた人もいるかもしれない。それに人生今や72年より長い。                                                 これからどう過ごしますか。ワクワクしてきませんか。

(リハビリテーション学部 林原千夏)

柳田國男「遠野物語」 筑摩書房『新編柳田国男集 第1巻』所収 1978年発行

 柳田國男が明治43年(1910年)に発表した岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集である。オクナイサマ、オシラサマ、ザシキワラシ...大学時代京都で学んだ私は地方の文化に興味を持ち、土地に纏わる伝承料理・祭り・民話を実際の目で味わうべく、青春18切符を乗り継ぎ旅した、きっかけの書籍です。是非とも学生の間に書籍に触れ、旅をしてもらいたいものです。

(経営学部 傍嶋則之)

童門冬ニ 「小説 上杉鷹山」上・下巻 学陽書房 1983年発行

 私が教壇に立ち7年ほど経った頃、先輩から薦められたのがこの二巻の本でした。勿論、鷹山は知りませんでしたが、私が育った吉良町の吉良家と米沢市の上杉家との姻戚関係があり、早速、読んでみました。
 鷹山は、上杉家の養子として未知の地に入り、人の心を掴み、藩の立て直しをし、さらに、人として深い愛情を持ち合わせた鷹山の人間性には心打たれるものがありました。一読する価値は充分あります。また、鷹山の師でもある細井平洲の出身地で教鞭をとるのも不思議な縁を感じています。

(経営学部 加藤幹根)

ダグラス・ラミス 「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」 平凡社 2000年発行

 いま、私たちはどんな現実世界を生きているのか、どう生きるべきか、悩んでいる人にもとくに悩んでいない人にもおすすめの一冊。タイトルを見ると経済成長に関する書籍と思いがちだが、扱っているテーマは環境、平和、民主主義、原発など様々である。本書は、各テーマにおいて世の中で「常識」と言われる考え方が、実際のところは現実離れしたものであり、現実にあった考え方を常識にする必要があることを教えてくれる。

  (経営学部 髙崎義幸)

大村はま白寿記念委員会編 「かけがえなきこの教室に集う-大村はま白寿記念文集」 小学館 2004年発行

 新米教師時代の私は、生徒に敬意を払うこともなく、上から目線であった。本書を手に取り、その中身にのめり込んだものだ。「子どもを侮ってはいけない。......。本当はとてもかなわない。」という、教えながら教えられるの精神は、今も息づく教室、生きて活動する教室、遙かな未来にも確かにともり続けている教室を実現する。教師は与え続け、生徒は求め続ける。一つの教室に集う喜びと誇りに満ちた日々。私を熱くさせた一冊である。

(経営学部 髙須博)

スーザン・バーレイ 「わすれられないおくりもの」 評論社 1986年発行

 絵本が大好きで、特別支援学校で子どもたちにたくさんの本を読んで聞かせていました。もう、30年以上も前のことになりました。これもその1冊です。「死」について、「生きる」ことについて、また、「伝える」こと、「つなぐ」ことについて・・・ たくさんの大切なことを教えてくれます。

(経営学部 小川純子)

渡辺淳一 「花埋み」(はなうずみ) 新潮文庫 1975年発行

 荻野吟子は女性の医師国家試験第一号です。皆さんは猛烈に勉強をしたことがありますか? 女性蔑視の明治時代に、翻弄されながらも取得した医師免許です。ひたむきな人生を歩んでいますか? それ以降の過酷な暮らしに思わず唸ってしまいます。その波瀾な生涯を歩んだ先達の物語を読んでみてください。

(リハビリテーション学部 長谷川義美)

伊勢華子 『「たからもの」って何ですか』 パロル舎 2002年発行

~私のたからもの~

 20代、仕事で出向いた東南アジアの貧しい村で、9歳の男の子にインタビューした。
<将来の夢は何?>彼は少しはにかんで言った「小学校に行くこと!」
学校に行く。私には日常のそれが、目の前の子には叶わない夢である現実。行き場のない思いを抱えて宿泊所に帰り、号泣した。
この本は、あの時を思い起こさせる。世界の全ての子どもの夢が、宝物が、守られますように。強く祈る。
ところで、あなたの「たからもの」って何ですか?

(リハビリテーション学部 牧野多恵子)

岡潔 「春宵十話」 光文社文庫 2006年発行

~春宵十話から読む日本人~

 春宵十話は、天才数学者の岡潔が、数学に対する考え方や研究、教育の仕方へのアドバイス、世相への批判と未来の展望と恐れを綴った随筆集である。この随筆集では、日本文化の特性は「情緒」としており、憂いや道義がある美しい文化を読み解くことが出来ます。そして、私が留学の時に「日本人はどうあるべきか」と考えさせられた一冊です。皆さんも、この本から日本人らしさとは何か考えてほしいです。

(経営学部 野場惇平)

岡村昭彦 「続 南ヴェトナム戦争従軍記」 岩波書店 1966年発行

~今だからこそ読みたい。従軍記の古典的作品。

一つの戦争はその両側から取材されなければならない~

 ベトナム戦争報道の嚆矢としてベストセラーになった前著の続編。前著では、米軍側に従軍したために、南ベトナム解放民族戦線を「ベトコン(ベトナム共産主義者)」と表現。猛省した岡村(1929-1985)は、あらためて解放戦線側から取材し、本書を著した。フィン・タン・ファット副議長(解放戦線)と交わした言葉は珠玉だ。ファットから「記念に」と所望され、岡村は所持していた『魯迅選集』を快く譲っている。――私は以前ベトナムでファットの長女宅を訪れ、その本を探したのだが、残念ながら見つからなかった。

(リハビリテーション学部  比留間洋一)