柳田理科雄 「空想科学読本」 宝島社 1996年発行

~科学的に検証するって面白い!~

 SFアニメや漫画の出来事を科学的に検証する内容です。ベストセラーになり、今ではシリーズ化され、WEB版もあります。筆者の考察や挿絵がユーモラスで面白く、友人ともよく内容について話しました。当時、私は高校生で電車やバスの移動中に様々な本を読んでいましたが、この本は笑いをこらえきれないので車内で読むのをためらうほどでした。今では私も研究者の端くれですが、そのきっかけはこの本にあるかもしれません!?

(リハビリテーション学部 越智亮)

矢野眞和・濱中義隆・浅野敬一 編 「高専教育の発見-学歴社会から学習歴社会へ」 岩波書店 2018年発行

~見えない学校、KOSEN

 最近読んだ一冊。
 今や、国際語"KOSEN"になった高専(高等専門学校)。しかし、社会にあまり知られていない、かつ、見えない学校といわれています。この高専教育の実態を明らかにすることにより、大学教育や高等教育全体に示唆を与える本です。
 この本は、私が初めて教壇に立った学校が高専であり、私の教育原点を再認識させてくれます。ネット社会において本格的なAI・IoT時代を迎える中、今後の人材育成や文理融合型教育を考える上で貴重なヒントが得られる一冊です。

(経営学部 加藤省三)

アーサー・C・クラーク(訳/伊藤典夫) 「2001年宇宙の旅」 ハヤカワ文庫SF 1993年発行

~想像力が育てられる~

 この本に出合ったのは、高校時代でした。当時、推理小説をよく読んでいましたが、その近くにあった本だったと思います。文章を読み進めていくと、その文字から自分なりに想像し、飽きずにワクワクしながら最後まで読んでいたような気がします。不思議と文字からスムーズに映像を想像することが出来ました。調べてみると今では、2010年宇宙の旅、3001年終局への旅、2061年宇宙の旅などが発刊されているようです。

リハビリテーション学部 大古拓史)

宮沢賢治 「雨ニモマケズ」 新潮文庫 『新編 宮沢賢治詩集 平沢退二朗編』 所収 1991年発行

~ どう生きるか、を考える ~

 この詩は、日本語教師としての私の原点を思い出させてくれる詩です。約20年前、私は大学院を休学し、ベトナムの大学で日本語を教えていました。文化や生活環境が異なり、暑さで体調を壊したり、日本語を教える難しさにぶつかったりしていた時、この詩に再会しました。慎ましさや他者への思いやりにあふれた言葉が心に響き、どう生きていくかということが見えたようで、とても励みになったことを昨日のことのように覚えています。

(経営学部 伊藤春子)

山田詠美 「ぼくは勉強ができない」 新潮文庫 1996年発行

 主人公・秀美は、一般的な大人のものさしにとらわれない、見方によっては理屈っぽく、別の見方をするととても素直な男子高校生です。私は学生時代にこの本に出会いましたが、年月を経てから読んで気づくこともあり、読むたびに見え方が違ってきます(それだけ、私が年を重ねたのかもしれません)。世間の波に流されそうになったとき、私にとっては「子供でもなく、大人でもない」時代に感じた原点に戻る大事な一冊です。  

               (リハビリテーション学部 大浦智子)

グレアム・スウィフト (訳/真野泰) 「マザリング・サンデー」 新潮社 2018年発行

 ~生涯忘れることのない一日。~

 最近読んだ本の中から一冊。
 現代イギリスを代表する作家、グレハム・スウィフトの最新作『マザリング・サンデー』は、女流作家が過去を回想しつつ語る物語である。奉公人に年に一度許された里帰りの日(マザリング サンデー)、親のいない主人公が経験した喜びとそれに続く深い悲しみ。
 明るい春の陽ざしとバークシャーの丘を吹き抜ける心地よい風のそよぎの中で展開する物語は、階級社会イギリスのやるせなさとともに、しみじみとした味わいを残す作品となっている。 

(経営学部 雨宮康樹)                       

吉川英治 「三国志」1~8巻 講談社 吉川英治歴史時代文庫 1989年発行

~組織論やリーダー論につながる三国志~

 私にとっての一冊は、全8巻の「三国志」(一冊ではない)です。今ではゲームや漫画などで有名ですが、もとは中国の「三国志演義」を題材とした吉川英治の歴史小説です。
 当時は、そのスケールの大きさと様々な人物が織り成す人間模様、そして運命的な展開や結末などに導かれ、時間を忘れて読みふけっていました。現在にも通じる組織論やリーダー論への含蓄のある示唆も多く含まれています。一度読まれてみることをお勧めします。

(リハビリテーション学部 江西一成)

フィリップ・キンドレッド・ディック (訳/浅倉久志) 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 ハヤカワ文庫 1977年発行

 逃亡してきたアンドロイドを賞金稼ぎが追うというのがあらすじです。アンドロイドというと、スマートフォンのOSが思い浮かびますが、ここでのアンドロイドは人造人間です。
 「人間と人工知能の違い」や「人間とは何者か」という問いを突き付けられる小説です。
 また、1982年に公開された映画『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)の原作でもあるので、映画と合わせて読むことをおススメします。ジャンルでいうとSFの中のサイバーパンクといわれることもあるようですが、サイバーパンクが登場・流行したのは80年代なので、非常に先駆的な作品ともいえます。

(経営学部 天野圭二) 

百田尚樹 「海賊とよばれた男」上・下 講談社文庫 2012年発行

 20187月、出光興産と昭和シェル石油の経営統合が実現した。創業家は「人を大切にする」という創業理念を守り抜くことをお願いしたと聞く。これを知ったときに思い出したのが本書です。ひとりの創業者の熱い想いが企業を生み、仲間が集まり、時代に合わせて統合しさらに発展する。小説の中の出来事の続編を現実世界でも垣間見る思いがしました。あなたに勇気と、経営、経済に関する知恵を与えてくれます。漫画化も映画化もされています。

(リハビリテーション学部 飯塚照史)

デール・カーネギー (訳/山口博) 「人を動かす -新装版」 創元社 1999年発行

 1936年初版刊行以来、歴史的ベストセラーとなっている デール・カーネギー著 『人を動かす』 は人づきあいの根本原則を実例豊富に説き、時代を超え読み継がれる普及の名著です。自己啓発書の原点と言っても過言ではないかも知れません。取り上げられている原則はどれも簡単で分かり易く心に残ります。読みものとしての面白さ、そして読み終える頃には「私もできる!」と思えるところにその魅力があると思います。 おすすめの一冊です。

(経営学部 安西由美江)